音名1(楽典)
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音名は各国の呼び名があります。

変化記号のついていない音を幹音、それらについている名称を幹音名といいます。

幹音名

C D E F G A H
Do Re Mi Fa Sol La Si
Do(Ut) Ré Mi Fa Sol La Si
英・米 C D E F G A B

独=ドイツ式 日=日本式 伊=イタリア式 仏=フランス式 英=イギリス式 米=アメリカ式

Point!
「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ」は伊(イタリア語です)

クラシック音楽では、基本はドイツ語

ファ
C D E F G A H
読み方 ツェー デー エー エフ ゲー アー ハー
Point!
読み方は
C(ツェー)・D(デー)・E(エー)・F(エフ)・G(ゲー)・A(アー)・H(ハー)

基本はドイツ式です。

音楽教室などで、小さい頃には「ドレミファ」というようにイタリア式が使われていますが、

多くの場合はドイツ式が使われるようになります。

シャープとフラットがついた音名も覚えましょう。

幹音に変化記号(♯・♭など)をつけて、幹音から派生させた音を派生音といいます。それらについている名称を派生音名といいます。

1♯(シャープ)によって幹音が半音上げられた派生音名

Cis Dis Eis Fis Gis Ais His
嬰ハ 嬰ニ 嬰ホ 嬰ヘ 嬰ト 嬰イ 嬰ロ
Do
diesis
Re
diesis
Mi
diesis
Fa
diesis
Sol
diesis
La
diesis
Si
diesis
Do(Ut)
dièse
Ré
dièse
Mi
dièse
Fa
dièse
Sol
dièse
La
dièse
Si
dièse
英・米 C
sharp
D
sharp
E
sharp
F
sharp
G
sharp
A
sharp
B
sharp
Point!

基本となるドイツ式は、幹音に『is』を付けて読みます。

Cis(チス)・ Dis(ディス)・ Eis(エイス)・ Fis(フィス)・ Gis(ギス)・ Ais(アイス)・His(ヒス)となります。

イタリア式は「diesis」、フランス式は「dièse」、イギリス式・アメリカ式は「sharp」を付けて読みます。

(スマートフォンで見ると表が読みにくいかもしれません。すみません)

2♭(フラット)によって幹音が半音下げられた派生音名

Ces Des Es Fes Ges As B
変ハ 変ニ 変ホ 変へ 変ト 変イ 変ロ
Do
bemolle
Re
bemolle
Mi
bemolle
Fa
bemolle
Sol
bemolle
La
bemolle
Si
bemolle
Do(Ut) 
bémol
Re 
bémol
Mi
bémol
Fa
bémol
Sol 
bémol
La 
bémol
Si 
bémol
英・米 C
flat
D
flat
E
flat
F
flat
G
flat
A
flat
B
flat

 

Point!
基本となるドイツ式は、幹音に『es』を付けて読みます。
E(ミ)とA(ラ)だけは『s』をつけます。
シだけはH→Bに変わります。
Ces(ツェス)・ Des(デス)・ Es(エス)・ Fes(フェス)・ Ges(ゲス)・ As(アス)・ B(ベー)となります。

イタリア式は「bemolle」、フランス式は「bémol」、イギリス式・アメリカ式は「flat」を付けて読みます。

(スマートフォンで見ると表が読みにくいかもしれません。すみません)

まとめ

ここでは音名(幹音名・派生音名♯♭)をまとめました。

これ以外にダブルシャープ・ダブルフラットの読み方もありますが、まずはここまでを覚えておきましょう。

 

お気づきの方も多いかもしれませんが、

ファの♯(シャープ)は、

伊(イタリア式)のFa(ファ)と、英(イギリス式)・米(アメリカ式)のsharp(シャープ)を合わせたもの。

ラの♭(フラット)は、

伊(イタリア式)のLa(ラ)と、英(イギリス式)・米(アメリカ式)のflat(フラット)を合わせたものです。

 

クラシック音楽では、基本はドイツ式、

音楽教室・学校などでは、「ドレミファ」というようにイタリア式が使われています。

ポピュラー音楽では、多くの場合、イギリス式・アメリカ式の読み方が使われているようです。

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