タイ記号・スラー記号(楽典)
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タイとスラーは似ているけど全く意味の違う記号です。

どちらも音をつなげていて同じ形に見えますが、意味は全く違います。

タイ
スラー

 

タイ

同じ高さの音を2つ以上、切れ目なく演奏する時に使います。

タイでつながっていれば、2つでも3つでも5つでも、途中で切ることなく伸ばします。(弾き直し、吹き直しはしません)

☆フォーレのシチリアーナより

 

青い矢印の部分が「タイ」です。どれも同じ音がつながっています。

タイでつなげることによって、拍子が分かりやすくなります。

タイではなく音符を用いることで表すことも出来ますが、明確に拍子が分かることが基本です。

左右どちらとも同じリズムですが、タイで表すことで、拍子が明確になります。

小節線を越えて、音を伸ばすことができます。

☆亜麻色の髪の乙女より☆

青い矢印はすべてタイです。小節内だけでなく、隣の小節や、小節線を超えて、何小節でも伸ばすことができます。

 

スラー

スラーがかかっている音を、滑らかに演奏するという意味です。

2つ以上の違う音にかかっていて、小節を何小節もまたがることもあります。

管楽器で言えば、タンギングをしないなどの方法で、演奏します。

☆フォーレのシチリアーナより☆

赤い矢印の部分が「スラー」です。違う音がつながっています

☆亜麻色の髪の乙女より☆

スラーと、タイが同時にかかっていることもあります。赤い矢印はスラーです。

Point!
基本的に、スラーの書かれている範囲は切らずに演奏します。
ブレスはしないと思って良いのですが、
フレーズによってはスラーの中でブレスを取ることもあります。
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