腕自慢の人たち
なぜか、高い音が吹けるとか、指が早く回るとかを、音楽の最高峰に考えている人たちがいます。
高音が出ること、すばらしい。
指がよくまわる、すばらしい。
どちらも必要な技術、そして羨ましい技術の1つです。
そんな中になぜか、
高い音が出せたり、指がとても早く動くことが、
何か特別のことだと思いすぎて、そればかりに固執し、
そこばかりを自慢するかのようにする人たちがいます。
ハイトーンだけ
連符だけ
さら～っと、流しておしまい。
でも自慢げ。
すごいでしょ、こんなことが出来るなんて。と言わんばかりです。
確かに素晴らしい技術です。
でも音楽はそれだけではありません。
他の練習は？と聞きたくなります。
そんな人たちの演奏を聴くと「それで？だからなにがしたいの？」というような演奏だったりします。
私が大事に思っている事は、
簡単に出来てしまうことよりも、
続けて頑張れることだと、試行錯誤し続けること、だと思っています。
そんなこと言ったって、出来なきゃ仕方ないでしょ、と思うかもしれません。
ですが、音楽は、高い音を出すだけ、早い動きだけではありません。
どうかそのことに気づいて、腕自慢のためだけにならないことを祈ります。
音楽はこれ以上上手くならないという限界はありません。
出来る事にはさらに磨きをかけましょう。
出来なくて悩んでいる人たち、時間はかかるかもしれませんが、
すぐに出来なくてもいいのです。
正しい方法で必要な時間をかければ、出来るようになります。
焦らず、誰と比べることもなく、練習してください。
